醤油の里・五日市と近藤醸造株式会社

五日市街道沿い、秋川渓谷の入口に醤油造り一筋一世紀になろうとしている近藤醸造株式会社はあります。
清流秋川と緑豊かな多摩の山裾、澄んだ空気とおいしい水、自然に恵まれたこの地は醤油造りに適しているようです。

この自然と人が織りなす風土によって生まれるキッコーゴ丸大豆醤油。独特のコクと優雅な香りを持つ醤油を造り続けてきました。

伝統を生かしながら新しい感覚を取り入れ業界でも早くから無添加醤油も造ってきました。

創業者近藤五郎兵衛の五をとってキッコーゴの商標としました。

キッコーゴ純正醤油

キッコーゴ丸大豆醤油は厳選した大豆、小麦を麹とし自然塩水の中に仕込みます。

諸味は自然の恵に育まれ、ゆっくり時間をかけて醗酵熟成してゆきます。

澄んだ色、豊かな香、深い味わいは代々伝わる醤油造りの技と手造りの良さを生かし、一つひとつ心を込め造り上げた日本の味です。

もちろん保存料や着色料を含まない、伝統に培われた素朴な風味を持つ醤油です。

しょうゆのはじまり

しょうゆは、奈良時代の醤(ひしお)という発酵食品や鎌倉時代の溜(たまり)と呼ばれる調味料にその原形がみられる。 大豆と小麦を原料にした今日のしょうゆに近いものは、戦国時代に生まれた。それが企業の形で生産されはじめたのは、もう少しあとのこととされている。 それでもしょうゆ産業はざっと400年の歴史と伝統をつづっている。

天神様が春をよぶ

お彼岸もすんで、五日市・山田の天神様の祭りに、しばいがかかると秋川渓谷にも春がくる。

まるで天神様が梅の香りにのって春をつれてきたようだ。
「さあそろそろしょうゆの仕込みにかからなくちゃ。くぎりもついたしひとつがんばるか!」・・・・・

残念なことに今はしばい小屋はかからない。
ぐんがらぐんがら、とうみをまわしてゴミと大豆をよりわける。

とうみには中に4枚のプロペラがあって、それをまわして風を起こし、重い物は手前に落とし、軽いゴミは吹きとばすってわけさ。

家族総出の大仕事だ。「細かいゴミがもぐり込んで体中チクチクしてなあ後のお風呂が楽しみだったもんだ。」